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物流

伊藤忠食品は、組織小売業向け専用物流センターの受託運営と、複数のお取引先様へ納品する汎用物流センターの運営を行っています。近年、物流業界での人手不足が深刻になっており、物流費の維持・低減に向けた物流システム構築のニーズが高まっており、当社では物流設備投資を通じた庫内作業自動化による「省人化」や、ピッキングシステムの開発、納品時の検品が不要となる仕組みの導入による「生産性の向上」を提案しています。また、業務改革による在庫指標の改善や、計画入荷の推進による入荷作業生産性の向上、1センターで取り扱う商品カテゴリーの拡大を通じた倉庫内作業の生産性・配送効率の向上を高める取り組み等により、生配販連携によるローコストオペレーションの追求を進めています。

庫内作業自動化による「省人化」

従来、倉庫内の作業は「人が商品を取りにいく」仕組みでしたが、商品を人がいるところへ運ぶ「定点ピッキングシステム」を構築し、省人化に取り組んでいます。また、入出荷の少ない商品については搬送から出荷までの全自動化を進めています。
  • 機械が搬送し商品を取りにいく作業が不要に

  • タッチパネルの指示を次々とこなす

  • 入荷商品を1ケースずつ
    自動で格納・出荷する仕組みを構築

  • 無人のスペースで次々と商品が運ばれる

4店舗同時ピッキングシステムの開発

4店舗分を同時に作業できるピッキングカートが導入されていない倉庫では、店舗に納品する商品を1店舗分ずつオリコン(折りたたみコンテナ)へピッキングしていました。複数店舗分を同時に作業できる作業端末をシステム会社と共同開発したことで、生産性を高めています。
  • 4店舗同時ピッキング

  • オリコンと店舗を紐つけ

  • 作業端末が指示する商品をピッキング

  • 番号をスキャンし、間違いなく商品を仕分け

精度向上により店舗・センター双方の作業生産性を向上

店舗・通路別に振り分けた商品配送と、店舗・センターの受注・納品データを100%紐づけによる店舗ノー店舗の実現により、店舗での作業生産性向上を提案しています。精度向上に向けて、出荷ラベルの印刷・貼り付けを、従来の手作業から、オートラベラーに切り替え、生産性向上と、貼り間違いの防止を進めています。また、商品を運ぶソーター上は、商品が流れる向きが決まっている為、検品がしづらい位置にラベルが貼られる場合がありましたが、ソーター上で向きを回転する装置を開発・導入し、検品の作業効率向上にも取り組んでいます。
  • バーコードスキャンにより自動的に
    ラベルを貼り付け

  • ラベルの向きをそろえることで、
    一方向からの検品が可能に

入荷受付・予約システムの導入

2019年5月度から入荷受付・予約システムを導入しました。従来、手書きで管理していた入荷受付簿を電子化し、タブレット端末で管理することにより、入荷情報のデータ化が可能となりました。また、事前予約が可能となり、従来、受付開始時間に集中していたトラックを平準化することができるようになります。当社はこのシステムの導入により入荷待機時間の削減による輸送効率の向上と社会課題であるドライバー不足問題に取り組んでいます。
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